群れと幼魚と地形|雲見

毎日すっきりとしない天気ですが、海は波もうねりも消えて今日は絶好のコンディションでした。
朝のうちは曇り空でしたが、徐々に晴れ間も出てきてダイビング日和となりました。
波止場はダイバーがいっぱい。トップシーズンですからね。
波止場

■ 天気 曇り一時晴れ
■ 気温 29℃
■ 水温 21.5~27.5℃
■ 透明度 7~15m
■ 透視度 7~12m
(写真はクリックすると拡大します。)

今日は600本記念を迎えたばかりのベテランさんとCカードをとって2年ぶりの初ファンダイビングというビギナーさん。
もちろん一緒に潜ることはできませんのでそれぞれマンツーマンで潜ってきました。

1本目 大根

最初はビギナーさんと大根です。
2年ぶりとなるとさすがに器材のセッティングすら覚えていませんでしたので、そこから教えていきました。
でも水に入ると特に緊張する様子もなく、重ためのウェイトを付けたにもかかわらず中性浮力も何とかとっていました。”本当に2年ぶりの初ファンダイビング??”って感じ。
水中でのバランスもまずまず。この様子なら大丈夫そうです。

ゲストの方を振り向いた時にちょっと上を見たら大きなアオリイカが2匹、ホバリング中でした。
もしやと思って観察を続けたらやっぱり産卵をしていました。そればかりか交接のシーンも見られて本当にラッキー♪
産卵床を入れていないので産卵を狙って潜ることができないので、初ファンダイビングながら素敵なシーンに出くわすことができました。

その後も鮮やかなブルーのソラスズメダイに見とれたり、クロホシイシモチの群れに飛び込んだりと楽しそうに潜っていました。

安全停止中にもアオリイカの子供に遭遇。足を広げたり閉じたり、色を変えたりするアオリイカに興味津々でした。

2本目 島前 ⇒ スタンダード

さてベテランさんは普段はマクロ派なんだそうですが今日は雲見ということでワイドにいこうとカメラを用意していたのですが、お店に置き忘れちゃったんですって(T_T)
じゃあしっかりと目に焼き付けてもらおうとダイナミックに潜ってきました。

今日の圧巻 その1はマアジの群れ。Hの穴付近を埋め尽くさんばかりの群れは迫力があります。それがあらゆる方向に泳ぎ、向きを変え、スピードを変えて行くんです。それだけでも見応えがあるのにその中にカンパチが数匹飛び込んでいくものですから、時間を忘れて見ていました。

そして圧巻 その2はワラサの群れ。50匹くらいの群れが悠々と編隊を組んでウロウロと泳いでいました。私達の近くに来ても驚くことなく堂々と目の前を過ぎて行きました。貫禄といったところでしょうか。

穴をくぐって行く時に岩の隙間を覗けばクエの子どもと目があったり、タカベイサキの群れに遭遇したりもしましたよ。

生きものばかり見ていたわけではありません。地形を堪能してもらおうと普段は通らないような穴もマンツーマンですからいくつかくぐって来ました。他のポイントではめったに味わえない地形の醍醐味を感じてもらえたのではないでしょうか。

3本目 ブイ ⇒ Hの穴 ⇒ たて穴 ⇒ 水路 ⇒ ブイ

さて安定感のある(^^)ビギナーさんとの2本目は地形のさわりを経験してもらおうとHの穴・たて穴を回って来ました。

最初に興味を持ったのはコロダイです。やっぱり大きな魚は目立ちますよね。

そして一番の驚きはやっぱりマアジの群れです。先程よりは少なかったとはいえ無数のアジが泳いでいる様子は見応えがあります。もちろんカンパチも登場。迫力満点の光景が目の前で繰り広げられました。

また地形も楽しかったようです。上がってきたらベテランダイバーさんと地形の話を楽しそうにしていましたから。

4本目 三競

ベテランさんの2本目は三競です。最近は地形リスエストが多いので毎日のように行っています(^^)

今日はマンツーマンで海況も良かったので通れる穴をすべて通るフルコースで潜ってきました。
ただでさえ穴の多い三競ですが、フルコースで潜ると潜りごたえがあります。
地形好きなら大満足の1本ですよ。

でも生物もいっぱいです。
ミナミハコフグの幼魚・アカハチハゼの幼魚・ホシギンポ・オキナワベニハゼ・ハワイウツボ・ヒトエガイ・クロユリハゼの幼魚・オグロクロユリハゼの幼魚・クリアクリーナーシュリンプ・サクラテンジクダイと常連さんから季節来遊魚まで色々と見てきました。

5本目 小牛湾内

ラストはビギナーさんと生物ウォッチングへ。
期待していた群れは流れが止まってしまっていたのでそれほどでもなかったのですが、初めてのファンダイビングのダイバーにとっては十分。
そしてこれからもダイビングに興味を持ってもらおうといろいろと生物を紹介してきました。
まずはダイバーに大人気のクマノミの子供。
クマノミの幼魚

ハナミノカサゴの幼魚は成魚にはない艶やかさを持っています。
ハナミノカサゴの幼魚

こちらは昨日から抱卵アカホシカクレエビに変わって登場したオチビちゃんです。
アカホシカクレエビ

そしてその動きが可愛らしくて人気の季節来遊魚、アジアコショウダイです。
アジアコショウダイの幼魚

帰りの車で今日見た群れと地形の話で盛り上がっていた二人のダイバー。経験本数が違っても楽しさは変わらないようです(^^)。

写真提供はKentaroさんです。ありがとうございました。

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