水温差6度の葛藤|雲見

世間的にはお盆休みは今日まで(?)。それでもたくさんのダイバーが駆けつける雲見です。
海水浴客もいっぱいで駐車場は満車、浮き島も大賑わいとなっていました。

今日は久しぶりの1チーム体制です。のんびりと楽しんで行きましょう!!

■ 天気 曇りのち晴れ
■ 気温 31℃
■ 水温 20.5~27℃
■ 透明度 8~15m
■ 透視度 8~12m
(写真はクリックすると拡大します。)

1本目 小牛湾内

ブイで潜降して小牛の際を進んでいくと徐々に下がってくる水温。
クマノミの子どもやガラスハゼを見ながらもちょっと寒く感じてしまいました。
ガラスハゼ

漁礁では流れがなかったので魚がバラけた感じですがそれでもたくさん群れています。
中層を泳いでいるのはスズメダイ(写真手前)とタカベ(写真奥)です。
スズメダイとタカベの群れ

そのタカベが急に動いたと思ったらその後ろから現れたのがカンパチでした。漁礁付近にいるカンパチは小型ですが動きが俊敏でキレがあります。

漁礁のブロックに隠れていたのはトラウツボです。目の上のツノのような突起が特徴です。ウツボが好きな外人さんに見せたら大喜び間違いないウツボなんです。
トラウツボ

穴から出てきていたイタチウオです。クリクリした目と白いヒゲが特徴の魚です。地味ですが隠れた人気がある魚かな。
イタチウオ

もちろんこのコースを潜るならお見せするアライソコケギンポ・アカホシカクレエビに加えてイソバナカクレエビとかもご紹介。
加えてブイ近くのアジアコショウダイの幼魚のクネクネダンス(?)を見たら終了となりました。

浮上したら富士山が雲の上に頭を出していました。夏の富士山は雄大に見えます。
富士山

2本目 島前 ⇒ スタンダードコース

2本目は魚の群れも地形も楽しめる今が旬のこのコースです。
今日もHの穴付近はマアジの群れに覆われています。じーっと漂っていたかと思えば急に動き始め、一斉に泳ぎじめたりするんです。群れが一方向に動くのは迫力がありますし、見ていてキレイです。
群れが一方向に動く原因の一つは襲撃者がいること。今日もカンパチが編隊を組んで群れの中を悠々と泳いでいました。今日のカンパチはすごく大型でしたよ。時々近づいてくれる大型のカンパチは迫力満点。見応えがありました。
マアジとカンパチ

群ればかりを楽しんでいたわけではないですよ。
もちろんアーチやトンネルとを通って地形を楽しんできましたし、マクロ生物も色々見てきました。
今年は特に数が多いクマノミは大小のクマノミをあちこちで見ることができます。今日見たクマノミはとても小さな幼魚で2匹が同じイソギンチャクに入っていました。
クマノミの幼魚

最近目撃することが多くなってきたウミウシはサキシマミノウミウシです。白いボディがキレイです。
サキシマミノウミウシ

ブイに帰ったら安全停止の時間を使ってみんなで記念撮影です。イェ~ィって突き出す親指の方向が一人だけ違うのはなぜ??(^^)
記念撮影

3本目 小牛の洞窟 ⇒ 大牛の洞窟

3本目は雲見でしか見られない(と思います)生物を求めて牛着岩の裏を泳いできました。
最初に行ったのは小牛の洞窟です。ここでは超レアウミウシのナンヨウウミウシを探しに。
見つけるまでに時間がかかりましたが、何とか1匹だけ見つけました。

洞窟を出るとやっぱり群れているのがマアジです。そしてやっぱりマアジを追いかけているカンパチ。飽きることのない戦いが続いています。
ですから中層から目を離せないんですが、時々岩肌に目を落とすとブチススキベラの幼魚がいたり、ナガサキスズメダイの幼魚がいたりと季節来遊魚がたくさんいました。

大牛の奥の洞窟で口内保育中のサクラテンジクダイを紹介しましが、よく見ると今年生まれたばかりの幼魚もたくさん泳いでいました。
小部屋の中にはオトヒメエビクリアクリーナーシュリンプの他にもミナミハコフグの幼魚なんかもいました。
ミナミハコフグの幼魚

カイメンの上にはセンテンイロウミウシが4匹集まっていました。交接狙いなのでしょうね。
センテンイロウミウシ

水底は冷たくてきれいな水、水面近くは暖かくて魚が多く群れているのですが白っぽい水。その水温の差は凡そ6度。
生物を見せたりアーチを通るために水深を下げるとサーモクラインの下はとても寒く感じます。
どこを泳ぐかとても悩ましい二枚潮。困ったもんです。

写真提供はKunihiroさんです。ありがとうございました。

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