ハナイカの求愛と捕食|黄金崎ビーチ《2025.05.15》

今日も気持ちが良い青空が広がって松崎町は夏日になりました。
風がないから海は鏡のようにベタ凪でしたよ。

■ 天 気 : 晴れ
■ 気 温 : 25.7℃ (松崎町アメダスによる最高気温)
■ 水 温 : 19℃
■ 透視度 : 8~10m

Aquatique
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今日は黄金崎ビーチで潜ってきました。
今日の狙いもハナイカです。
今日は簡単に見つけられました。

警戒心MAXのオス。
後ろの海藻の下にメスが隠れていますね。

ちなみにこのペアはもう産卵をしているんですよ。
岩の下の隙間の天井に白い卵がたくさん産み付けられていますね。

今日はこのハナイカのペアの珍しいシーンを見ることができました。
動画でも撮れたのでぜひ見てください。
まずは求愛シーン。

このあとに交接もしたのですが一瞬だったので動画にも写真にも撮ることができませんでした。
でもバッチリこの目で見ることはできました。

交接した後、ゆっくりと移動を始めたメス。
オスはメスの後を一定の間隔を保ってついて行きます。

ゆっくりと岩の下に入っていったメスを見ていたら触腕を伸ばし始めたんです。
狙っているのはどうやらサラサエビのよう。

そして電光石火の速さで触腕を伸ばしたてサラサエビを捕まえました。

サラサエビを時間をかけて食べたらまた触腕を伸ばし始めたハナイカのメス。
狙う先にいたのは何とセホシサンカクハゼです。

今回もしっかりセホシサンカクハゼを捉えたんですけど、凄いのはハゼの頭を狙っていること。
頭を捉えると飲み込みやすいんですよ。

眠そうな目をしていますけどやる時はやります。
セホシサンカクハゼは万事休す。

抵抗するセホシサンカクハゼとの生死をかけた瞬間です。

本当に今日は貴重なシーンを2つも見ることができました。

こんなシーンを見なかったら間違いなく今日トップを飾る写真であったはずなのがこれ。
珍しくマナマコ(アカナマコ)がいたんですね。
最近本当に見なくなったナマコです。
食べたら美味しいやつ(笑)

ふと観察するとエビが2匹いたんですよ。
こんな時期にウミウシカクレエビかと思ったんですけど様子が違う。
よく見たらペリクリメネス・ダルダニコーラというまだ和名のないエビでした。
このエビの存在自体も珍しいのですけど、このエビは普通大型のヤドカリの貝殻に付いたイソギンチャクに共生するエビなんですね。
それがナマコに付いていたことにもビックリです。

他にはやっと出始めたヒレナガネジリンボウ。
まだ警戒心が強いですけど…

鮮やかな黄色のオオウミウマ。

目をキョロキョロさせていましたよ。

大きなエイ(イズヒメエイかな?)も見られました。

この黒いカリントウのような魚はイボオコゼ。

他にはビシャモンエビとか

イボイソバナガニもいました。

安全停止中はトヤマモウミウシ探し。

結構たくさん出ていましたよ。
お腹には赤いラインがあるんですね。

本当に今日は貴重な瞬間に出会えて嬉しかったです。
ハナイカを見るなら今がチャンスです。
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