梅雨の真っただ中、スッキリ晴れず曇り空の日が続いていますね。
南西の風も収まって、穏やかになった雲見に行ってきました。
■ 天気 曇り
■ 気温 23℃
■ 水温 20℃
■ 透明度 12~15m
■ 透視度 10~15m
1本目は水路を抜けてHの穴からたて穴へ。地形のダイナミックさとマクロ生物とが両方楽しめる、一粒で二度美味しいコースです。
エントリーしたらちょっと白っぽい。昨日のうねりの影響なのかな。
水路にはメジナがたくさん群れていました。クレバスを降りてちょっとだけウミウシ探し。
キャラメルウミウシ、リュウモンイロウミウシ、ウスイロウミウシ、ムラサキウミコチョウ、センヒメウミウシ他数種のウミウシを見てHの穴へ。(写真はキャラメルウミウシ)
Hの穴には相変わらずキンメモドキが詰まっています。この群れは移動しませんね。とてもありがたいです。
Hの穴を抜けたところにはハナタツ。このハナタツもおなかが大きいですね。
こちらはアオウミウシ。ちょうど交接中です。お腹の右側からお互いに交接器を出してくっついています。
ここで-24mのアーチに向かおうと思ったのですが、他のグループが向かっていたので混雑を避けてたて穴へ。
黄色のカエルアンコウ君、今日は上を向いて潜んでいました。
ウミウシもたくさん。このセンヒメウミウシはまだ子供。赤い突起が少ないですね。
こちらはミツイラメリウミウシ。ミツイラメリウミウシって意外と触角が長いんですね。いつも上から見ることが多かったのでわかりませんでした。
これは艶やかなアラリウミウシです。
ここから水路に入って三角穴へ。穴の中の水はまだきれいでしたから穴から差し込む光が素敵です。
2本目は島裏から-24mのアーチを抜けてUターンして小牛を回ってきました。このコースは魚影の濃さを楽しめるコースです。
潜降して先程見つからなかったハナタツを探しに。いつものシワメの根元にいなくて、昔の定位置に戻っていました。
ここから-24mのアーチへ。入り口近くにはネンブツダイが群れています。その陰には1m位のクエ。それもペアで並んでいました。こんな大きなクエが5㎝位のホンソメワケベラにクリーニングされているんです。ホンソメワケベラもクリーニングのし甲斐があるでしょうね。
中型のイサキもたくさん群れていましたよ。
穴の出口にはテングダイが。でも、今日は1匹だけでした。
そこから小牛を大きく回る感じで泳いだのですが、本当に魚が多い!
一番驚いたのは6・7匹のカンパチの群れがいたこと。魚の群れに突っ込んであっという間に去っていたのですが、少し早目の回遊魚の登場にちょっぴり興奮です。
小牛の横にはカタクチイワシ・アジの子供・スズメダイがこれでもかというくらいに群れていました。群れが好きな人ならここだけでも楽しめちゃいそうです。
砂地ではハオコゼの縄張り争いがあちこちで。みんな、頑張れ!
湾内に入ってくると目に入ってくるメイチダイの子供。私の中では夏魚、これを見ると夏って感じがします。
これはアカホシカクレエビにクリーニングしてもらおうと近づくヨソギです。ヒレを震わせ時々体の色を変えてアカホシカクレエビにアピールしていましたが、残念ながらエビは近づかず。ダイバーが見ていたから?
そして、本日のメインは一番最後にやってきました。ヤマドリの求愛・産卵です。
2匹のヤマドリが並んで交互に体を震わせて、ヒレを立てます。それを何度か繰り返したあと、急に2匹同時に舞い上がり産卵と放精。私もその瞬間は初めて見ました。感動です。(舞い上がるときに砂を巻き上げたのでその瞬間はカメラに収まらず・・・。残念でした。)
今日はウミウシの交接や、ヤマドリの産卵、カンパチの捕食にクエやヨソギのクリーニング。この時期ならではの生命の営みの目撃者となりました。
生物たちの恋の季節、見るなら今のうちですよ。見に来ませんか?
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