3月に入って春一番が吹いたり、スギ花粉が飛びまくったり、黄砂が来たり、ポカポカ陽気な日があったり、いろんな花が咲き始めたりといろいろな形で春を感じるようになりました。
そしてとうとう海にも春がやって来ましたよ。
そう、春濁りです(^^ゞ
■ 天気 曇り
■ 気温 19℃
■ 水温 15~16℃
■ 透明度 5~8m
■ 透視度 5~6m
(写真はクリックすると拡大します。)
1本目 -24mのアーチ ⇒ 小牛の洞窟 ⇒ Hの穴 ⇒ 水路下の洞窟 ⇒ ブイ
昨日からちょっと潮が緑色になってきて春濁りが始まったかもって聞いていたのですが、潜降を始めるとどうやら本格的な春濁りとなったようですね。
でもこれがないとこの先の生物の成長に支障をきたしますので春濁りも必要です。
さっさと頭を切り替えて今日はマクロダイビングを楽しむことにしました。
全体的に薄暗いので集中力が増してマクロ生物探しが捗りました。これも春濁りの効果ですかね。
最初に見つけたのはこのミノウミウシの仲間です。サクラミノウミウシの子供かと思ったのですが、触覚に白い斑点が入っていて、触角よりも口触手が短いのでどうやら違うようです。
こちらもミノウミウシの仲間ですが、これも判別できず。小さい頃のウミウシって本当に難しいです。
このツノガニの仲間は体に黄色いカイメンをたくさんつけて丸々と着膨れしています。ここまでカイメンを付けてサビカラマツにいると逆にわかりやすくなっちゃっています。
この貝はカノコダカラという名前です。普段は赤い外套膜で貝殻を覆っているのですが、この子は外套膜を全開にしていました。
おかげできれいな貝殻がお目見え。名前の通り鹿の子供のような白い斑点が綺麗ですね。
写真にカニが写っているのがわかりますか?ゴロタを念入りに探していたら石の色によく似たカニが隠れていました。ヨツハモドキだと思います。
そしてこの時期限定である場所だけに登場するウミウシです。まだ学名も和名もないマツカサウミウシ属の一種です。
面白い柄をしていますよね。
生物探しだけではなくもちろん地形も通ってきたんですよ。
-24mのアーチにも小牛の洞窟にもHの穴にもクロホシイシモチとかツマグロハタンポとか魚はたくさんいるのですが、ドンヨリとした感じで群れの全貌がわかりません。
その代わりアーチの中を通るときは、いかにも洞窟探検をしている雰囲気を体感できます。
これもまた地形ダイビングの醍醐味の一つ(^_^)
島裏にはカタクチイワシの群れが登場!ライトを当てるとキラキラ光って綺麗なんですけど・・・
でも春濁り(^^ゞ
2本目 大牛の洞窟 ⇒ 大牛の裏
2本目はマクロ生物の宝庫、大牛の洞窟です。ウミウシをメインに探して来ました。
特に今日は狭い範囲を集中的に捜索です。
1本目でも見かけましたが、最近ミノウミウシの仲間が増えてきています。
最初はセトミノウミウシ。
こちらはミノウミウシに似ていますが、似て非なるヒイラギウミウシです。
そして常連さんたちもいっぱいです。
まずはキャラメルウミウシ、コトヒメウミウシ、オセロウミウシ(仮称)、シロタエイロウミウシ。
そしてシラユキウミウシ、カナメイロウミウシ、セトミドリガイ、ルンキナウミウシ。ルンキナウミウシは極小サイズです。
ぶつぶつのマンリョウウミウシがいました。よく見るとマンリョウウミウシの左にオセロウミウシ(仮称)が2匹いるんですよ。
オオパンカイメンにくっついていたのはイソウミウシでしょうか。ピンクの触角の子です。
ウミウシ以外ではお腹が丸々としたベニカエルアンコウが定位置に。全開食事をした後かなと書いたのですが、今日もお腹がパンパンなのを見ると卵を持っているのかもしれませんね。
普段はあまり指さないキタマクラ。今日は3匹が岩の隙間で休憩中でした。近づいても逃げませんね。おかげでキタマクラの目って緑色なのまでわかりました。
さて、本格的に春濁りが始まったのか?それとも一時的なものなのかわかりませんが、海の中にも春がやってきたのは事実です。
これからますます生物たちが活き活きとしてくる季節となり楽しみになってきましたね。
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