嵐の前の静かな海で3ダイブ|雲見

昨日は前線の影響で西風が強く吹いて雲見はクローズ。そのうねりが残ることを心配したのですが、かつ台風が接近しているというのにうねりはほとんど無く穏やかな雲見でした。
梅雨の合間で雨が降らないばかりか薄日も差してくれるというこの時期にしては良好のコンディションの中、3ダイブしてきました。

■ 天気 晴れのち曇り
■ 気温 25℃
■ 水温 23℃
■ 透明度 18~20m
■ 透視度 12~15m
(写真はクリックすると拡大します。)

1本目 島前 ⇒ スタンダードコース

今日のお客さんは雲見が10年ぶりくらいというのでまずはスタンダードコースをまわって来ました。
今日も引き続き暖かくて綺麗な海となっています。それだけで楽しさ倍増です。
空は晴天とまでは行きませんが、それでも差し込んでくる光はキレイで海の中が明るく照らされていました。
-24mのアーチには今日もテングダイが隠れていて、たて穴前にはお腹が膨れたハナタツが揺られていました。
ハナタツ
この写真は後ろから撮ったものですがお腹の膨らみ具合がよく分かる1枚です。

たて穴にはスミゾメミノウミウシがいました。
スミゾメミノウミウシ

クレバス下は今日も絶景を見せてくれました。この光景って好きなんですよね。
クレバス下

ブイの近くには50cmオーバーのマダイの老成魚が食事中でした。同じくらいのサイズのコロダイが近くにいたのですが、やっぱりマダイのほうが存在感があります。
そうそう、今日はハタタテダイも見ることができました。それも大人サイズのもの。この時期に季節来遊魚が大人のサイズで見られるとは不思議です。どこでそんなに大きく成長していたんでしょうね。

2本目 グンカン ⇒ ブイ

潜降中に私達に近づいてきた群れはカタクチイワシでした。水面近くにいたのでキラキラ光ってキレイでした。
グンカンの下の砂地で見つけたのがハナアナゴです。それもとても元気のいいやつ。いつもならシッポからちょっとずつ砂に入って最後は顔だけ出しているのですが、この子は一気に砂をかぶって全身隠れてしまいました。こんな潜り方をしたのは初めて見たかも・・・。
ハナアナゴ

この1本はこれといって珍しい生物は見られなかったのですが、面白い生態に色々と出くわしました。
これは求愛行動中のカワハギです。2匹がクルクルと追いかけっこをするように回っていました。追っかけているのがオスです。
カワハギの求愛行動

それからこれはヤマドリの縄張り争いです。2匹のオスがお互い咬み合っていました。
ヤマドリの縄張り争い

この他、ハオコゼのオスがメスを守っていたり、オルトマンワラエビが卵を抱えていたり、クロホシイシモチがみんなペアでいたりとこの時期ならではの生態を見ることができました。

3本目 大牛の洞窟 ⇒ -24mのアーチ

3本目は地形を攻めるか、雲見ならではの生物を見に行くかお客様と話した結果、後者に決定しました。結果的にはこれが大正解でした。
大牛の洞窟でサクラテンジクダイ、アカネテンジクダイ、クリアクリーナーシュリンプ、アカマツカサなどの穴の中に棲む生物を見て・・・
やっぱりいました、でっかいオオモンカエルアンコウです。今日は天井に逆さまに張り付いていました。
オオモンカエルアンコウ

大牛の洞窟の入口にはカゴカキダイが群れていてそれを見ていたら目の前に現れたのがカンパチの群れ!
30匹くらいの群れが私達から離れたり近づいたりしながら時間にして10分くらい一緒に泳いでくれました。
カンパチの群れ

ネットを広げたようにしながら浮いていた謎の物体???
ナガヒカリボヤ
長さは1mを超えています。ナガヒカリボヤというクラゲの仲間かなと思いますが・・・。

時間があったのでHの穴に入ってみたら、一昨日見つかったシモフリカメサンウミウシを再発見です。
シモフリカメサンウミウシ

島裏にクロホシイシモチが固まるように群れていました。キンメモドキと間違えるくらいギュッと固まっていましたよ。
クロホシイシモチの群れ

台風4号の接近で明日から雲見はクローズとなります。
でも台風が南の生物を運んできてくれるのではないかと台風明けの雲見が今から楽しみです。

写真提供はShoichiさんです。ありがとうございました。

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