人気者がいっぱい|雲見

今日は残念ながら海の中は白っぽく濁ってしまい透明度が落ちていました。
雲見独特の穴から差し込んでくる光はあまり期待できませんでしたので、今日は生物探しに勤しんできました。

■ 天気 曇り
■ 気温 24℃
■ 水温 19.5℃
■ 透明度 5~6m
■ 透視度 6~7m
(写真はクリックすると拡大します。)

1本目 -24mのアーチ ⇒ 水路下の洞窟 ⇒ 小牛の洞窟 ⇒ -24mのアーチ

潜降して-24mのアーチの入口付近にはたくさんのクロホシイシモチが群れているのですが、水が濁っているのでその迫力がわかりません。残念です。
そこで久しぶりにアヤトリカクレエビを探してみました。ウスアカイソギンチャクにうまく擬態していて探すのが難しいエビです。
ちょっと時間がかかりましたが見つかりました!前に見た時から結構時間が経っていますからちょっと成長して大きくなっている気がしました。
アヤトリカクレエビ

次はハナタツを探しに・・・。予め情報を仕入れていた場所に行ってみたらこれは簡単に見つかりました。
ハナタツ

ここからクレバス下に移動して、レア物南方系のナンヨウウミウシのチェックです。このところ見に行っていませんでしたからね。
居場所に到着して探してみると・・・、いました!これもちょっと大きくなった気がします。
と思ったら10cm位離れたところにちょっと小さいのがもう1匹!!どうやらこちらが前からいた個体のようです。
この2匹が交接して産卵したらここで繁殖するかも。そう考えるだけで楽しみです。
ナンヨウウミウシ
(左が前からいた個体、右は増えた個体です。)

シロタエイロウミウシもまだいました。寄り添っていた小さな個体は微妙な距離をとっていました。
シロタエイロウミウシ

ここを潜ったらやはり見ておきたいワライボヤマツカサウミウシ(仮称)。今日も同じガヤに2個体いました。
ワライボヤマツカサウミウシ(仮称)

小牛の洞窟の入り口に移動して先日見つけたイチゴミルクウミウシを探しましたが、これは見つからず・・・。
コトヒメウミウシはこの壁ではたくさん見つかります。
コトヒメウミウシ

それからセンヒメウミウシもたくさんいました。同じ雲見の穴の中なのに場所によって多く見つかるウミウシが違うのって不思議です。
他は雲見の普通種のセンテンイロウミウシ、ウスイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシミツイラメリウミウシなど、ウミウシ以外ではナカザワイソバナガニオルトマンワラエビがいました。
-24mのアーチに戻る途中にはカタクチイワシが群れて流星のように流れて行きましたが、これも透明度が悪いので全体像が見えず・・・。もったいなかったです。

2本目 大牛の洞窟

2本目は生物の宝庫、大牛の洞窟へ。ここは本当にたくさんの生物が居着いています。
入口付近で潜降しているとタカベの子供の群れに遭遇しました。これも濁っているのでその綺麗さが伝わって来ません。
まずは入口付近の壁でウミウシ探しです。
最近数が減って来ましたセンテンイロウミウシです。
センテンイロウミウシ

ジュッテンイロウミウシはペアになっていました。そして大きいほうが産卵中です。ジュッテンイロウミウシは他にも2ヶ所で見つかりましたから探せばまだ見つかるかもしれません。
ジュッテンイロウミウシ

他に見たウミウシはサガミイロウミウシ、ノウメア・ワリアンス、キャラメルウミウシ、リュウモンイロウミウシ
大牛の洞窟のウミウシ
アラリウミウシ、ミツイラメリウミウシ、オセロウミウシ、アカネコモンウミウシ、セトイロウミウシ、ウスイロウミウシなどなど。相変わらずたくさんいます。
ウミウシ以外では、サクラテンジクダイ、コクテンベンケイハゼ、クリアクリーナーシュリンプ、ゴンズイ、オルトマンワラエビ、オトヒメエビなど見るに事欠きません。
そしてここでの不動のアイドルといえばオオモンカエルアンコウです。最近毎日のように場所を移動していますが、今日もその存在感のある姿を披露してくれました。
オオモンカエルアンコウ

3本目 小牛裏 ⇒ 小牛横 ⇒ ブイ

3本目のお目当てはベニカエルアンコウの幼魚です。この子も小さい上に場所を移動するやんちゃな子です。
苦戦した結果見つけましたよ。海藻の根元に隠れていました。指示棒と比べるとその小ささがわかると思います。
ベニカエルアンコウの幼魚

移動しながらでも、特に探さなくても目に飛び込んでくるのがウミウシたちです。
大きなニシキウミウシは当たり前ですが、岩のくぼみにいたアラリウミウシや、
アラリウミウシ

極小のミツイラメリウミウシ(色が黄色いのでわかりやすいです)がいました。
ミツイラメリウミウシ

さて、小牛の湾内には通称ギンポ岩と呼ばれている畳1枚くらいの大きさの岩があります。砂地にポツンとあるのですがなぜだかここにアライソコケギンポが集まります。
今日はざっと探しただけで4匹。同じような色をしていますが、微妙に表情が違うんです。
アライソコケギンポ

同じギンポの仲間ですが、こちらはヘビギンポ。アライソコケギンポと違って穴に入らず岩肌を動き回っています。
ヘビギンポ

 

たくさんの魚、甲殻類、ウミウシなど人気者の生物と出会うことができた今日のダイビング。
透明度が良くなったら地形と併せて紹介していきたいです。

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