ウミウシでカメラの練習です。|雲見

今日は南風が強く吹いて波が心配されましたが、うねりと波が多少あるものの雲見はオープンしました。
雨もほとんど降ることはなく、予報がいい方に外れて良かったです。

■ 天気 曇り時々小雨
■ 気温 27℃
■ 水温 21~23℃
■ 透明度 7~8m
■ 透視度 6~7m
(写真はクリックすると拡大します。)

1本目 大牛の洞窟 ⇒ ブイ

今日のお客様は初めてカメラにクローズアップレンズを2枚付けての撮影に挑戦でした。お客様はウミウシ好きでウミウシは小さいし動かないので練習には最適。
ですから最初はウミウシなどの被写体が多いしうねりの影響が少なく体を固定しやすい大牛の洞窟に行って来ました。
クローズアップレンズを2枚にすると被写体に近づけて結果として被写体を大きく移すことができます。しかし被写界深度が狭くなるのでピント合わせが難しくなってしまいます。(そのお陰で奥行き感のある写真を取ることができるのですが。)
オセロウミウシセンテンイロウミウシなど、いろいろとウミウシなどを紹介していくのですが、器用にピントを合わせていました。最初にレンズを1枚だけ付けた時にはピント合わせに大苦戦していたことが嘘のようです。
ちなみにコチラはジュッテンイロウミウシです。ちゃんとピントを合わせていますよね。
ジュッテンイロウミウシ

折角なので今日は遠慮なく極小サイズのウミウシも紹介していきました。ミツイラメリウミウシコトヒメウミウシです。これも見事に撮っています。
大牛の洞窟のウミウシ

被写体に近づけますのでキサンゴもこんなに綺麗に撮れます。
キサンゴ

オルトマンワラエビもこのとおり。
オルトマンワラエビ

こちらはお客様が見つけたヘリシロイロウミウシです。
ヘリシロイロウミウシ

目をマクロモードにして探していると時々珍しい生物に遭遇することもあります。
こちらは産卵中のコトヒメウミウシです。
コトヒメウミウシ産卵中

このウミウシはオショロミノウミウシ属の一種だと思います。私も初めて見たウミウシです。
オショロミノウミウシ属の一種

他にもハナイロウミウシ、リュウモンイロウミウシ、ウスイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシなどたくさんのウミウシに出会えました。
そうそう、湾内のブイで安全停止をしている間、ずーっとアジの子供の群れが私達の周りで泳いでいましたよ。

2本目 小牛の洞窟 ⇒ ブイ

2本目は昨日も見た小牛の洞窟にいる南方系のウミウシを見に行きました。
イチゴミルクウミウシを見た後に見たナンヨウウミウシは産卵中でした。産卵中ということはもう1匹と交接をしたということ。それにこの先も見られる可能性があるということです。よく探せばまだ見つかるかもしれませんね。
ナンヨウウミウシ産卵中

ハナイロウミウシはカイメンに埋もれるように隠れていました。
ハナイロウミウシ

小さなヒロウミウシですけど、クローズアップレンズを付けることによって触覚や二次鰓まで確認することができました。
ヒロウミウシ

また被写界深度が狭いのでリュウモンイロウミウシ程度の大きさのウミウシでも触覚にピントを合わせて二次鰓をぼかすことができます。
リュウモンイロウミウシ

何だか初めてレンズを2枚付けたとは思えないほど使いこなしています。
最後に交接中のセンテンイロウミウシです。
センテンイロウミウシ

3本目 小牛横 ⇒ ブイ

3本目はウミウシ以外で動きのある被写体にも挑戦です。
ギンポ岩のアライソコケギンポです。
アライソコケギンポ

アカホシカクレエビは今日はオスがもう1匹増えて3匹になっていました。写真はメスの個体です。
アカホシカクレエビ

穴から出ていたアライソコケギンポにも近づいての撮影に成功。
アライソコケギンポ-2

マクロばかりではなくアカエイも撮影。子供のアカエイでしたが、食事に夢中で結構近くまで寄ることができました。

初めてクローズアップレンズを2枚付けたにもかかわらずピントをきちんと合わせていましたし、奥行きのある構図にも挑戦したりして楽しんでいました。
普段使っているカメラもクローズアップレンズやワイドレンスを通して見てみると、いつもと違った世界を撮ることができます。
カメラを持っている人は是非挑戦してみてください。

写真提供はEmiさんです。ありがとうございました。

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