一時、肌寒い日が続いていましたが、ようやく暖かさが戻ってきました。
風は東寄りだったので海はとても穏やかでしたよ。
今日は黄金崎ビーチで潜ってきました。
■ 天 気 ： 晴れ
■ 気 温 ： 21.3℃ (松崎町アメダスによる最高気温)
■ 水 温 ： 19～20℃
■ 透視度 ： 12～15ｍ
(写真はクリックすると拡大します。)
黒潮が接近しているせいなのか、水温が上がってきています。
場所によっては20度位あって、長く潜っても寒く感じることがなくなりました。
今日も色々な生き物を見てきたのですが、一番びっくりしたのはヤセオコゼが登場したこと。
普通は水深30～110m位に棲んでいるので見られることも稀なんですけど、その生態自体が変わっているんですよ。
まずは写真を見てください。
体中がモジャモジャでしょ？
これは体にヒドロ虫が生えているからなんです。
ヒドロ虫とは大雑把に言うと浮遊しないクラゲの仲間なんです。
その中のサカナウミヒドラというのが付着しているんですって。
寄生なのか、共生なのかはわかりませんが、珍しいですよね。
ヤセオコゼは夜行性で日中は砂の中に隠れていることが多いんです。
私が見たときは運良く砂地の上に出てくれていたのですが、暫く観察していると砂に隠れるところを見ることが出来ました。
その様子を動画で撮れましたので見てください。
いやー、良いものを見せてもらいました。
次はこれ。
砂の上に風船のような丸いのがあるんですけど、これはゴカイの仲間の卵塊なんです。
つぶつぶの一つ一つが卵です。
この中に何か入っているのがわかりますか？
その正体がこれ。
スナチゴミノウミウシというウミウシです。
このウミウシはゴカイの卵を食べるので卵塊の中に入っているんですよ。
棲家がまるごとご飯なんです。
次の珍しい光景はこちら。
ワレカラの仲間です。
それが体中にモシャモシャしているものを付けているんですね。
写真だとこれもヒドロ虫にも見えますが、動画で見たらその正体は…
生まれたての子どもたちでした。
動きは大人と一緒。
スゴイのを見た気がします。
この時期、砂地にはタコの仲間が隠れているんです。
その中の1匹がとてもフレンドリーなんですよ。
そっと手を差し伸べると、タコが脚を伸ばして握手をしてくれるんですよ。
可愛らしいですよね。
さて、黄金崎ビーチといえばネジリンボウの仲間たち。
水温が上がってだいぶ出てきましたよ。
これはネジリンボウ。
ヒレナガネジリンボウはあちこちで出ていてここには大小のペアでいました。
それからチンアナゴが帰ってきました！
今日は2ヶ所で見られました。
まだダイバー慣れしていないからなかなか寄ることが出来ないのが残念です。
カエルアンコウの仲間はダイビングエリアの西の端にいるオオモンカエルアンコウと
東の端にいるイロカエルアンコウ。
エリアの両端にいます。
ウミウシはヒラミルミドリガイに
トヤマモウミウシ
これはフジタウミウシ。
ペアでいるのもいましたよ。
どでかいヨコジマキセワタもいました。
それからクロボウズがとある場所にいっぱいいました。
これが出てくるとニシキツバメガイが出てくる季節ですね。
他には可愛い顔をしたロウソクギンポに
雲見でもおなじみのカシワハナダイや
オキナワベニハゼ。
タカクラタツは未だに健在です。
ヒメイカも見つけましたが、この子はもうそろそろシーズン終了かな。
他にもいっぱいみてきたんですけど、今日はこの辺で。
楽しかった黄金崎ビーチでした。
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