今日は朝から雨。でもその憂鬱を吹き飛ばす黒潮接近の情報。
昨日の情報では水温23度、透明度20m!素敵な海じゃないですか!!
期待が高まりますよね。
■ 天気 雨
■ 気温 22℃
■ 水温 24℃
■ 透明度 20m
■ 透視度 15m
(写真はクリックすると拡大します。)
1本目 -24mのアーチ ⇒ ブイ
エントリーした瞬間、水の青さがわかります。明らかに黒潮が入ってきています。これだけでテンション上昇です。
最初に見に行ったのは擬態上手なアヤトリカクレエビです。
-24mのアーチにはテングダイのペアがいました。他にもイシダイとかカゴカキダイとかいるのですが、テングダイがいるとこればかりに視線が集まるのはしかたがないことですね。
たて穴の手前には今日もお腹がパンパンのハナタツがいました。オレンジとピンクの絶妙な色合いだと思いませんか?
たて穴に入って真上に抜けて行って一旦Hの穴へ。穴を出たところにいるのは私です(^^ゞ
白のオオモンカエルアンコウのオチビさんですが、今日はジュズエダカリナに乗っかっていました。
これを見てからもう一度Hの穴を通って行ったところでお客さんが見つけたシモフリカメサンウミウシです。背中の模様がカメに見えるんですよ。南方系のレアモノです。
水路下の洞窟は晴れていなくても水が綺麗だからこんなに綺麗に見えます。黒潮に感謝です。
三角穴の下にはちっちゃなミナミハコフグの幼魚がいました。黒潮に乗ってやってきたのでしょうね。
湾内でも魚が群れていて気が抜けません。私にとっての夏魚の一つアカカマスが群れていたり、安全停止中にはカタクチイワシが水面付近にいたりして最後まで飽きることがありませんでした。
2本目 大牛の洞窟 ⇒ グンカン ⇒ -16mのアーチ
ここ数日姿を隠していた大きなオオモンカエルアンコウ。波止場でサービスのスタッフと「糸井さん、ヤツと相性がいいから見つけてきてくださいよ~」と話していたのですが、大牛の洞窟に行ってみたら・・・
出会っちゃいました(^^)v
この子とは本当に相性がいいみたいです。
大牛の洞窟ではフジムスメウミウシとかニシキウミウシの幼体(フルーツポンチVer.) とかジュッテンイロウミウシをサクッと紹介して、グンカンに向かいました。
狙いはウミウシカクレエビだったのですが、宿主のニシキウミウシが移動していて見つけることができませんでした。
その代わり優雅に泳ぐトビエイがいたり、ナンヨウイボヤギに隠れるベニサンゴガニを写真にとってもらったりしてもらいなが砂地に出て行きました。
今日はサカタザメは見つからず。
その代わり幅が1mはあろうかという大きなエイを発見。ホシエイかなと思ったのですが白い点が見られなかったのでイズヒメエイかもしれません。
この後は浅場に移動して安全停止をしながらフィシュウォッチングです。
メジナが大きな群れを作っていてその周りでキンギョハナダイが舞っていましたよ。
3本目 島裏 ⇒ 小牛横 ⇒ ブイ
3本目は久しぶりに小牛の洞窟へ行ってきました。ここにはたくさんの甲殻類がいます。
入口付近のサビカラマツにはオルトマンワラエビがたくさんいます。それらをよく見ていくと卵を抱えたメスも見ることができるんです。
こちらはスベスベマンジュウガニです。可愛らしい名前とは裏腹に肉に猛毒を持ったカニなんです。いつもなら岩の亀裂に隠れているのにこの子は亀裂から出て水底を歩いていました。
他にもオトヒメエビとかヒメセミエビとかノコギリガニとかイセエビとか甲殻類の宝庫です。
甲殻類以外では4匹で集団交接中のリュウモンイロウミウシがいたり、
サクラテンジクダイやアカネテンジクダイなどの洞窟に棲む魚も見ることができました。
この写真も水の綺麗さが伝わってくるものですね。
島裏にはスズメダイやアジの子供がたくさん群れていてその中に大きなマダイが悠々と浮いていました。
壁の窪みにはイソギンチャクモエビがしっぽをふりふりしていたり
トラフケボリが隠れていたりと見るものに事欠きません。
こちらはいつものギンポ岩のアライソコケギンポです。この写真を撮る前にスーッと全身を穴から出したと思ったら、小さな糞をしてさっと穴に入って行きました。
珍しい瞬間を見ることができました。
転石の下を探してみると普段目にすることのない生物にお目にかかれます。
背中に白い線が入ったカニの仲間でヒメシワオウギダマシというものです。まるで石のようです。
他にもソバガラガニがいましたよ。
写真はありませんが、この時期には魚たちの求愛行動などがあちこちで観察できます。
カワハギの求愛行動、ハオコゼの縄張り争い、クロホシイシモチのペアリング、ニシキベラの産卵・放精、イトヒキベラのフラッシングなどを見るならこの時期がチャンスです。
気になる方はリクエストをしてくださいね。
最後に今日の魚の群れです。魚影が濃いのも雲見の特徴ですから。
写真提供はTakayukiさんです。ありがとうございました。
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