水温が28度を超えちゃった|雲見

オリンピックはサッカーが始まって男女ともに初戦快勝!そして今日は開会式。睡眠不足が心配です。
先に言っちゃいますが、今日は水温が温かいところで28度を超えました。潜っていても生暖かく感じます。
水も綺麗になってきたのでまるで南の海のようです。

■ 天気 晴れ
■ 気温 30℃
■ 水温 25~28℃
■ 透明度 12~15m
■ 透視度 10~13m
(写真はクリックすると拡大します。)

1本目 島前 ⇒ 水路下の洞窟 ⇒ 小牛の洞窟 ⇒ ブルーコーナー

エントリーしてみると今日もキレイな海が続いています。とても夏らしい潮色です。
水路に入ってすぐに見に行ったのがアイダイブの金子さんに教えてもらったマツカサウミウシ属の一種です。和名も学名もないウミウシです。私も初めて見ました。
マツカサウミウシ属の一種

今日はいきなり水路下の洞窟へ。朝一番の誰も潜っていない時だと巻き上げによる濁りがないので大好きなここの光景が一段と綺麗に見えます。
水路下の洞窟

ここの壁にもウミウシが数多く見られます。まずはシロイバラウミウシです。ちっちゃなちっちゃなウミウシです。
シロイバラウミウシ

小ささでも負けていないですが、珍しさなら圧勝のナンヨウウミウシです。南方系のウミウシで、伊豆半島で見られる事自体稀だそうですが、小牛の洞窟にいたのを含めて今日は3匹見つけました。雲見ってすごい??
ナンヨウウミウシ

レアなウミウシならイチゴミルクウミウシもいます。名前が可愛らしいので結構人気者です。
イチゴミルクウミウシ

Hの穴付近には今日も魚がいっぱい固まっていましたよ。マアジの群れにはカンパチがペアで突っ込んでいき、浅場ではスズメダイが川のように繋がっていました。
タカベの黄色い背中が目の前を横切っていったと思ったら、クロホシイシモチの群れが現れます。
これはたて穴前のハナタツです。いつも場所を移動するので見つけるのに一苦労です。それにカメラを向けるとよそを向いてしまうという厄介者なんです。
ハナタツ

ブルーコーナーにずっと居着いているこの子。種類がわからなかったのですが、漸く名前がわかりました。マツバギンポです。比較的最近名前が付けられたようですから、山と渓谷社の『日本の海水魚』にも載っていないのです。
マツバギンポ

2本目 大牛の洞窟

2本目は生物の宝庫へ行ってきました。
ここの奥にいるサクラテンジクダイは口内保育している卵が透けて見えてしまう珍しい魚です。産みたての頃はオレンジ色の卵もしばらく経つと卵の中で稚魚が成長してきて銀色に変わってきます。すると顔に斑点ができたように見えるのでちょっと病気っぽく見えてしまうんですよね。
サクラテンジクダイ

これも穴の奥で卵を抱えているクリアクリーナーシュリンプです。透明な体でわかりにくいですが、お腹に白っぽい卵をいっぱい抱えています。
クリアクリーナーシュリンプ

リュウモンイロウミウシです。このウミウシを見る度に考えてしまうのが名前の由来なのです。「龍紋」なのか「流紋」なのか・・・?私は後者かなと思うのですが・・・。
リュウモンイロウミウシ

ジュッテンイロウミウシのペアですが、左の個体は触角が1本ありませんね。
ジュッテンイロウミウシ

これは1本目に見たマツカサウミウシ属の一種と違ってしっかりと和名が付いているマツカサウミウシの仲間のミレニアムマツカサウミウシです。名前に由来が気になってしまいますけど(笑)
ミレニアムマツカサウミウシ

ヤギの仲間に乗っかっていたのはスミゾメミノウミウシです。いつもはオウギウミヒドラに付いていることが多いのですが、白いヤギにいると良い具合に見えますね。
スミゾメミノウミウシ

安全停止中には私達の周りをツムブリの群れが回っていました。ツムブリまでやってきて回遊魚の季節となりましたね。

3本目 小牛湾内 ⇒ ブイ

潜降してまず向かったのは漁礁です。回遊魚が入ってきているので、何かいないかなと久しぶりに行ってみたのですが、残念ながら回遊魚は現れませんでした。でも魚の群れはかなり濃かったです。
ここでもマアジが群れていましたし、
マアジの群れ

スズメダイの群れも圧巻です。
スズメダイの群れ

それからタカベの群れも来てくれてやっぱり賑やかですね。
漁礁で気になったのはクロホシイシモチのペアです。
クロホシイシモチ

右のお腹が大きいのがメスです。左のオスは口を大きく開く動作を繰り返していました。卵を加える準備体操なのでしょうか?そしてその合間にオスが鼻先でメスのお腹をつついたりしているんです。
産卵が間近なのでしょうか?その瞬間を見てみたいものです。

久しぶりに見たテンクロスジギンポです。大小4匹が穴から出て泳いでいました。本当は穴から顔を出している様子が可愛くてみたいのですけど・・・。
テンクロスジギンポ

岩肌の穴の中を除くとヒロウミウシがいっぱい固まっていました。交接のために集まってきたのでしょうか?
ヒロウミウシ

 

水温が上昇してくれたおかげで、ダイビング中に寒いと感じることは全くありませんでした。
このいい潮がある間にぜひ潜りに来てください。
地形に群れにマクロにと何でも楽しめちゃいますよ。

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