西風が吹き荒れて2日間クローズとなっていた雲見に穏やかな海が戻って来ました。
おまけに空気も綺麗になって山頂付近に雪を纏った富士山がはっきり見えました。その左には南アルプス連邦までが見えていましたよ。
今日は暫く潜っていなかったので生物の確認と情報交換をしにチェックダイブに行ってきました。
■ 天気 晴れ
■ 気温 16℃
■ 水温 19.5~20℃
■ 透明度 12m
■ 透視度 10m
(写真はクリックすると拡大します。)
1本目 小牛横 ⇒ 小牛湾内 ⇒ 水路 ⇒ Hの穴 ⇒ ブルーコーナー
最初は島前から入って小牛の横を回ってブルーコーナーで上がろうと思っていたのですが、船頭さんの流れが強いですよという声を聞いて急きょ予定を変更して小牛の横からエントリーです。
入ってみたら本当に激流(@_@;)何かに掴まっていないとその場に留まれないくらいです。
着底して最初に掴まった石のところでもぞもぞ動くものが!穴に隠れた小さなマダコでした。
前々からいると聞いていたのですが確認していなかったシテンヤッコの幼魚です。やっと見ることができました。今年はヤッコの仲間が多く入ってきていますね。
ここから流れに乗って一気に湾内へ。途中でアライソコケギンポやイソギンチャクエビなどを確認して、スズメダイとクロホシイシモチの群れの中を突っ切って水路前です。
クビアカハゼはその姿だけ確認したのですが、すぐに穴の中に隠れてしまいました。
そしてこちらは巣穴づくりに勤しむハナシャコです。脚で砂を抱えているのがわかりますか?抱えた砂を巣の外に運んでいるのです。
水路で見かけたサキシマミノウミウシです。これも最近数を増やしてきたウミウシの一つです。
Hの穴の中からクランク方向を見たところです。今日はいつもより魚の数が少なめかな。
この辺りでかなり時間を費やしていたのでこのままブルーコーナーに上がって安全停止です。
激流の中岩を掴みながらハクセンスズメダイや名前の分からないスズメダイの幼魚を見てから浮上しました。
2本目 小牛の洞窟 ⇒ 大牛の洞窟
2本目は気になるアイドルたちを確認するために小牛の洞窟から大牛の洞窟まで流しました。
最初に入った小牛の洞窟では伊豆ではなかなか見られないのに雲見では良く見かける南方系のナンヨウウミウシをチェックしました。ちょっと場所を移動していましたが今日も発見です。
ナンヨウウミウシの下にはアオウミウシと並んでセトイロウミウシがいました。背中の白いY字のラインが特徴です。
小牛の洞窟を出てからメガネゴンベの幼魚を見に行ったのですが今日は見つけることができませんでした。どこかに行ってしまっていないことを祈ります。
大牛の裏側のオオパンカイメンにはニセハクセンミノウミウシが多数見かけられます。
そしてアカハチハゼをチェックしてから大牛の洞窟です。今ここはフォトジェニックな生物の宝庫となっています。
大牛の洞窟の不動のセンターはクマドリカエルアンコウかな。ここで成長を続けてかなり目に入ってきやすい大きさとなりました。
なぜか今の雲見でレア物扱いとなっているベニカエルアンコウは白い個体だけいました。白っぽいカイメンの間にいるので本当に見つけづらいです。
このマダライロウミウシは2cmにも満たない大きさです。小さいほうが鮮やかに思えるのでこのサイズのものはうれしいです。
とても小さなコトヒメウミウシがペアで並んでいました。その色合いが砂糖菓子に見えるのは私だけかな?
下の写真はウツボをクリーニングしているクリアクリーナーシュリンプです。透明なのでわかりづらいですが○の中にいます。
甲殻類ならムチカラマツエビ、オルトマンワラエビ、ヒメセミエビ、オトヒメエビ、スベスベマンジュウガニ、イソギンチャクモエビ、トゲアシガニなども見ることができますよ。
ウミウサギの仲間のムラクモキヌヅツミです。きれいな外套膜ですね。
これも貝の仲間でツユダマガイといいます。とても小さな巻貝で壁を見ていて黄色い小さな点が見えたらツユダマガイの可能性が高いです。
最初は小さな写真にあるように外套膜が出ていたのですが、カメラを近づけた水流を敏感に感じ取ったのかみるみるうちに外套膜をしまっていきました。
この洞窟にはもちろんサクラテンジクダイやアカネテンジクダイ、コクテンベンケイハゼなどもいましたよ。
さてこれで明日に向けての準備も万端です。
この時期はお客様が少なくなってきていますので、ガイドを独占して好きなダイビングスタイルで潜るなんてこともできちゃったりします。
自分のペースで潜りたい方はこの時期がチャンスですよ(^_^)
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