アクアティークではダイビング前にパルスオキシメーターによる経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2:以下、酸素飽和度)の測定を実施します。
測定は指先にパルスオキシメーターを装着し5秒程度で終了します。
毎朝の測定にご協力をお願い致します。
(測定結果により、その日のダイビングをお控えいただく場合がございますので予めご理解ください。)

パルスオキシメーター導入の目的は?
「浸漬性肺水腫」の防止と早期発見のためです
Aquatique
浸漬性肺水腫とは
浸漬性肺水腫は、水泳やスキューバダイビングなどの最中に、外部の水を誤って飲み込んでいないにも関わらず肺に液体がたまる病気です。
原因は、
水に浸かることで末梢の血管が収縮し、血液が体の中心(心臓や肺)へ移動することにより肺に血液が集中しすぎることで血管内圧が上がり、水分が肺胞の周囲(間質や肺胞内)に漏れ出すことによります。
主な症状として、
◆激しい息苦しさ、息切れ
◆「空気(残圧)は十分あるのに息が吸えない」という感覚
◆激しい咳、ピンク色や泡状の痰
◆胸の圧迫感や激しい疲労感
◆エアの消費が早くなる
などがあります。
詳しくは、DAN JAPANのレポートをご覧ください。
Alert Diver Monthly 2019年11月号:浸漬性肺水腫について考える
ダイビング前にバイオオキシメーターを使う理由
1. 水中では初期症状が「隠されてしまう」から
- エントリー直後の水面で少し息苦しさを感じていても、潜降して深場(高圧環境)に行くと、吸うガスの「酸素分圧」が物理的に高くなります。
- これにより、肺の機能が落ちていても体内への酸素供給が一時的に間に合ってしまい、自覚症状が隠されてしまいます。
- 本人が「大丈夫」と誤認して潜水を続けると水中での重症化を招くため、潜水前にオキシメーターで客観的な酸素飽和度を確認する必要があります。
2. 水中での「意識喪失」による溺水を防ぐため
浸漬性肺水腫が進行すると、体内の酸素が急激に不足する「低酸素血症」に陥ります。
- 水中で急激な低酸素状態になると、ダイバーは前触れなく錯乱したり意識を失ったりします。
- 水中での意識喪失はそのまま溺水(おぼれること)に直結し、命に関わる重大事故につながります。
- 事前に数値を測定し、酸素飽和度が低下しているリスクの高い状態のダイバーは潜らないことが最大の防御策となります。
3. 高リスク状態(体調不良や高血圧)をスクリーニングするため
浸漬性肺水腫は、特に中高年、高血圧、あるいは当日の疲労や軽い体調不良がある人に発症しやすい傾向があります。
- 本人が「少し疲れているだけ」と思っていても、パルスオキシメーターの数値(正常値:95〜99%)が明らかに低い場合は、すでに心肺機能に負荷がかかっているサインです。
安心・安全にダイビングを楽しんでいただくため、皆様のご理解とご協力をお願い致します。


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