今まで伊豆半島を避けるように蛇行していた黒潮が蛇行の位置を東に移したため、黒潮が伊豆半島にだいぶ近づいて来ました。
そのせいか透明度が回復しています。
■ 天気 曇り
■ 気温 23℃
■ 水温 23~24℃
■ 透明度 15~18m
■ 透視度 12~15m
波止場に到着すると結構珍しい生物の情報が入ってきていました。
それらを確認しに1本目は島裏→-24mのアーチ→ブイというコースで潜って来ました。
最初にヒュプセロドーリス・ゼフィラという和名のないウミウシがいたということで先ずは探しに行ったのですが、残念ながら移動してしまったようです。
こちらはナカザワイソバナガニです。でもいつも見るのとちょっと感じが違うんです。体に透明感がありますよね。多分脱皮したてで体にカイメンなどを付けていないのでしょうね。なかなか見られない姿です。
その後-24mのアーチに現れたというタテジマキンチャクダイの幼魚を探しに・・・。予め聞いていた場所を丹念に探したのですが、こちらもいません。その代わりに見つけたのがネッタイミノカサゴの幼魚です。
-24mのアーチを抜けたところにはムチカラマツエビの子供がいました。本当に小さかったですよ。
キタマクラをクリーニングしているアカホシカクレエビを見てたて穴に向かうと壁にはキイロイボウミウシと大きく伸びたニシキウミウシがいました。
Hの穴の手前にはハコフグの幼魚がちょろちょろ動き回っていました。
水路を通って湾内に入ったところはたくさんの季節来遊魚の幼魚がいます。
写真は左上から時計回りに、オビテンスモドキの幼魚・ツユベラの幼魚・ノドグロベラの幼魚・セジロノドグロベラの幼魚です。
この他にもミヤケテグリやブチススキベラの幼魚・ニセカンランハギの幼魚など幼魚好きな方にはたまらない場所になっています。
ブイの近くのイソギンチャクにいるカザリイソギンチャクエビは抱卵しているようです。
2本目はグンカンからトビ根を経由して大牛の洞窟までです。今回の狙いはベニカエルアンコウとクダゴンベです。
グンカンの根頭にはクマノミやミツボシクロスズメダイが住み着いています。まだこんなに小さな子もいるんですよ。
ベニカエルアンコウがいると聞いていた場所でこの辺かなと探そうと思ったら、ベニカエルアンコウが”落ちて”いました。
本当にそんな感じでカイメンに寄り添っていました。
ここからトビ根でクダゴンベ探しですが、目撃情報があった場所は水底付近。深すぎますよ。で、結果は撃沈。長い時間は探せませんでしたが、見つかりませんでした。
ここから大牛の洞窟に向かう途中にイソギンチャクエビの親子がいたり、中層にはアオリイカの群れ。
大牛の洞窟ではいつも紹介しているキンメモドキ・サクラテンジクダイ・アカネテンジクダイ・モクズショイ・ムラクモキヌヅツミ・イチゴミルクウミウシ・コクテンベンケイハゼなどを見てきました。
休憩中に1本目に聞いていたタテジマキンチャクダイの幼魚の場所が違っていたということと、湾内にカエルアンコウがいるということで3本目は-24mのアーチからブイまでを探してきました。
タテキンがいたという場所を探しましたが・・・いませんね。もうイイかと諦めて移動しようとしたら、隙間の更に奥の穴の中にいました。これはなかなか見つからないですよ。ちょっと大きめの渦巻きくんでしたね。
ここからたて穴の前を通って水路へ。その途中ではテズルモズル・イソギンチャクエビ・ミナミハコフグの幼魚・マダコなどを見てきました。
水路の浅いところを通ったら、ツノダシ・オヤビッチャなどと一緒にクロユリハゼの幼魚の群れもいました。
ウミウシではシロイバラウミウシとムラサキウミコチョウがいましたよ。
岩肌ではヘビギンポのオスが2匹でメスを奪い合っていました。勝った方はメスに寄り添っていました。(黒いほうがオスです。)
水路を出たらカエルアンコウを確認に。いましたよ。結構立派なサイズでした。その顔のアップです。
最後にブイ下のアライソコケギンポです。口を開ている瞬間にシャッターを押したら口の中にピントがあってしまいました(苦笑)。
安全停止が終わったときに1匹のイナダが足元を泳ぎ去って行きました。キビナゴも戻ってきたのでまた熱いバトルが見られそうです。
透明度が回復し、タテジマキンチャクダイの幼魚も登場!
まだまだ楽しめそうですね。
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