緊急対処訓練に参加してきました|川奈

今日は伊東市ダイバーズ協議会主催の緊急対処訓練に参加してきました。
生憎の雨でしたけど協議会員のスタッフを始め、下田海上保安部の方、伊藤消防本部の方も忙しい中来ていただき有意義な訓練ができました。

緊急対処訓練-6

今回参加しようと思ったのは、ボートダイビングでのの要救助者引き揚げが訓練内容に含まれていたからです。

今まで参加してきた緊急対処訓練はほとんどがビーチダイビングでの引き上げで、ボートダイビングは雲見以外経験したことがない。
また雲見のダイビングボートには船後方にリフトが付いているために要救助者の引き上げが比較的簡単なんです。

私が普段ガイドする雲見以外のボートポイントは船べりから下ろしたハシゴを使ってエキジットしています。
もしそんな船で要救助者を引き上げる必要が生じたらどんなふうに引き上げるのが効果的なのかを覚えたいと思ったんです。

 

まずは朝集合してブリーフィング。
緊急対処訓練-7

その後ダイビングスーツに各自着替えて波止場に集合して訓練開始です。

ガイド役とゲスト役、要救助者役のダイバーが海に入って訓練の始まり。
初めは船への引き上げから救急隊員が到着して引き渡すまで一連の流れの確認です。
緊急対処訓練-1

船に引き上げ帰港している間はずっとCPR。
緊急対処訓練-2

陸に引き上げたら救急隊員が到着するまでCPRとAEDなどを施します。
緊急対処訓練-3

一連の流れが終わったら救急隊員への質疑応答。
緊急対処訓練-4

このあとは参加したダイバーが交代しながら船への引き上げの練習をしました。
川奈のボートは漁船で船べりが高いのですけど、船べりの一部を外すことができてそこからエントリー/エキジットができるようになっていました。
それだけでもかなり引き上げ作業が楽になります。
また船に上がるためのハシゴは構造や傾斜が絶妙に使いやすくて、そのために引き上げも楽でしたね。
海上保安部の方の的確なアドバイスももらうことができました。(オレンジ色のウェットスーツを着ている方が海上保安部のダイバー、いわゆる海猿です。)
緊急対処訓練-5

引き上げも船長さんとガイドの二人で行うケース、ゲストに手伝ってもらえるケース、船長さんが操船のため手伝うことができないケース、ロープを使って引き上げるケースなど想定できるいろいろなケースで行いました。
中でもロープを使った引き上げが想像以上に効果的だとわかったのは収穫でした。

ここまでが午前中の訓練で昼食を挟んでから午後は反省会・意見交換です。
緊急対処訓練-8

ここでも活発な意見交換があって、船長さん側からの意見も聞けたりしました。
最後は海上保安官のお話もあり、有意義な時間となりました。
ダイビングボートはポイントによって大きさや構造が違いますので今日の方法が全てのポイントで適用できないとは思いますが、それでも船への引き上げはとても苦労します。
少しでも早く引き上げるためには様々な工夫が必要だと感じた訓練でした。
同時にやっぱり事故は起こしてはいけないと、訓練に参加するたびに気を引き締め直す機会となりました。

有意義な訓練に参加さてていただきありがとうございました。

皆さん、お疲れ様でした。

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