日本各地で桜の開花宣言が始まっていますね。
もちろん松崎町の桜も咲き始めていますよ。
雲見に向かう道にはソメイヨシノと山桜が花をつけ始めています。車内から花見をしながら雲見まで。気持ちいいですよ。
■ 天気 晴れ
■ 気温 16℃
■ 水温 14.5～15℃
■ 透明度 7～8ｍ
■ 透視度 5～7ｍ
(写真はクリックすると拡大します。)
1本目 -24mのアーチ ⇒ たて穴 ⇒ ブルーコーナー
2本目 島前 ⇒ クレバス ⇒ Hの穴 ⇒ ブルーコーナー
3本目 ロッカク岩 ⇒ 大牛の洞窟
今日の雲見はベタ凪でした。暖かくてベタ凪じゃ潜らなければもったいないですよね。
まあ海の中は春濁りど真ん中ですけど、水温はちょっぴり高くなって海の中も春が進行しています。
Hの穴の中にはキンメモドキやツマグロハタンポがいっぱい入っていてライトを当てると黒い塊になって動いています。
そしてとっても大きなクエもいたのですけど、芳しくない透明度のせいで全身が見渡せない(T_T)。
やっぱりこんな時の生き物探しはマクロになっちゃいますね。
久しぶりに見に行ったカイカムリ君。頭の前のカイメンの角が大きくなっているんじゃない？これじゃ前が見づらいでしょうね。
久しぶりにカイカムリを見たなぁ～なんて思っていたら、黄色いカイメンを冠ったカイカムリも見つけちゃいました！！
雲見ではジュズエダカリナ(上の写真みたいなカイメンね)を背負ったカイカムリしか見たことなかったんですけど、初めて雲見で黄色いカイメンを冠った子を見ました～。
可愛いですね。体も黄色いんですね。
小さなエビの仲間も増えてきましたよ。
この子はナガレモエビかな。真っ赤な体が鮮やかでよく目立っていました。
このこの近くに同じくらいのサイズの別のエビもいたのですけど、写真がうまく撮れていなくて識別できませんでした。触角と脚が紅白の縞のちょっとおめでたい感じの子(^^)。今度また会えたらしっかりと写真を撮って識別したいです。
ウミカラマツの中にはその名もウミカラマツエビが隠れていました。小さくてよく動く子だったから証拠写真で許してください。
ウミカラマツエビは自分本体が周りとうまく同化して隠れていますけど、自分の体にカイメンなどをくっつけて同化しているのがモクズショイです。本当にうまくカモフラージュしていますよね。
それからウミウシたちにもあってきましたよ。
今の雲見の一番人気ならコンシボリガイでしょう。(厳密には、コンシボリガイは分類学上ウミウシの仲間では無くなっちゃったのですけど、細かいことはさておいて・・・)
ヒロウミウシはあちこちで見かけます。今年は特に多く発生しているみたいです。
ユビウミウシです。見た目(質感？)が良くないので好みがはっきりと別れるウミウシですね。
ヒラミルミドリガイがフクロノリの上を歩いていました。いつもは緑色のミルの仲間に擬態しているのですけど、隠れているつもりなのかな？
センヒメウミウシです。この子は小さかった～！
サクラミノウミウシもソメイヨシノが咲くこの時期によく見られるウミウシですね。
色彩鮮やかなのはアカエラミノウミウシでした。
こんな風に綺麗なウミウシもたくさんいるのですけど、反対に地味な子もいるんですよ。
洞窟の中の石の上にいたのがこのウミウシです。
名前は調べてもわかりませんでした(^^ゞ。カンムリハラックサウミウシに似ているのですけど、ぼんぼりみたいな二次鰓が見えないんですよね。
どなたか分かる人がいたら教えて下さい。
それから、面白い魚も紹介しますね。
雲見の洞窟の中でよく見られるサクラテンジクダイ。スケルトンな体をしていて骨とか内臓が見られるちょっと変わった魚です。
大牛の洞窟の奥の小部屋に入りきれないくらい増殖していました。
同じく洞窟の中に棲んでいるのですけどとっても臆病でなかなか姿を見られないアカネテンジクダイですが、春濁りのせいか目の前を泳いでいってくれました。
ハートの形をしたしっぽが特徴です。
このトウシマコケギンポは珍しいものではないのですけど、隠れ家の穴がフクロノリで隠れてしまって、顔を出すのもちょっと大変そうでした。
春濁りのこの時期は生き物たちの生態や表情をじっくりと観察するのも面白いかもしれません。
春は陸上でも海の中でも着実にやって来ています。
海にも四季があるんですよ。ぜひ春の海を楽しみに来てください。
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